コロンビアの子どもたち
2006年 4月 1日、広尾(旧JICA広尾訓練所)に
「JICA地球ひろば」というスペースがオープンしました。
そこで現在、コロンビアから帰国したばかりの青年海外協力隊員が主催している下記の企画展を観てきました。(開催期間は28日まで)
“楽しいわが家” 写真と絵画展
—コロンビア国内避難民の子ども達が描くゆめー
この企画展では、貧しい家のコロンビアの子供たちが将来住みたい家を描き、将来の夢を語ってくれるというものと、コロンビアのストリートチルドレンや貧しい家庭の様子などをおさめた写真が展示されていました。
コロンビアは、政府と反政府勢力の対立が治まらず、アメリカ大陸で唯一、国内避難民がいるという国。
今まで住んでいた地域をゲリラに占拠され、住む家を追われた家族も少なくないそうです。
しかし、絵と共に展示されていた子供の写真は、とても明るく素敵な笑顔でした。
また、子供が描いた夢の家の絵は、どれも綺麗で、自然を大切に想う気持ちがとてもよく伝わってきました。
しかし、将来の夢を語ってくれた文章を読んで、2点のことについて深く考えさせられました。
1.
「将来は兵士になる」という夢を持っている子供が多かったこと。
兵士になって、家族を守りたい、安全な国を作りたい、
父親や親戚をゲリラに殺されてしまったから、という子供もいました。
日本の子供たちに将来の夢は?と聞いたときに「兵士になりたい」と
答える子供は何人いるでしょうか。
コロンビアではいかに戦闘や暴力が身近にあるのか、、、
日本はいかに平和で安全であるのか、、、。
2.
「母親と一緒に暮らしたい」という子供はいても
「父親と一緒に暮らしたい」という子供がいなかったこと。
現在、コロンビアで貧困下にある子供に対して活動をされている方の話でも、父親と一緒に暮らしているケースはほとんどまれだと言うことでした。
父親はゲリラに殺されてしまっていたり、麻薬関係の仕事をしていた為に、刑務所にいたり、離婚してしまっていたりして。
最近は日本でも母子家庭が増えていると聞きますが、コロンビアでの数は、その比ではないようです。
母子家庭と両親がいる家庭とでは、所得の差があり、所得の差は学歴の差につながり、さらなる所得差を生み出してしまうケースが多いと聞きます。
また、コロンビアでは母親が収入を得る為に売春や麻薬関係の仕事をしているケースも多いらしく、育つ環境が与える子供への影響が心配されます。。
コロンビアの様子が撮られていた写真では、近代的な立派な建物の並ぶ首都にある公園でダンボールを敷いて熟睡している子供、道路のすぐ下に布団を敷いて暮らしている子供、空腹や寒さを忘れるためにシンナーを始めてしまった子供など、子供たちの貧困の様子が痛いほど伝わってきました。
コロンビアでの貧困。
約1年後には自分がその地に立つことになるのであろう国に対して、私にできることは何だろう、と改めて考えさせられました。