続・就職先が無い国、ロボットが働く日本
前回の続きです。
前回寄せられたコメントを読んで改めて考えさせられる部分も多く、コロンビア人ともこの話をしてみてさらに感慨深くなりました。
彼には以前、日本の少子高齢化問題を話したことがあったので、「日本では将来考えられる
労働者不足の為にこんなロボットの開発をしてるみたいなんだけどどう思う?」と尋ねてみたところ
「こうしてロボットの開発をしている1日に、アフリカでは何人もの子供が飢餓で死んでいくんだね。日本の政府は労働者不足って言っているみたいだけど、それは表向きの話で、実際はロボット開発において日本が世界的トップ地位を築く(維持する)ために、そしてその技術を世界各国に売る為にしているのに過ぎないのでは?」と。
その後、日本での掃除を職業とする人の時給や日給の話になり、
「その給料は、自分(大学卒の専門職)が今受け取っている賃金よりも高い」
「もし自分が日本に行く機会があって、そういった仕事に就けたとしたら、例えば自分は喉が渇いてもジュース等を飲まず、お金をためて家族に送金するだろう。
ましてやアフリカの貧しい人たちの事を思うと、ロボットに仕事をさせる前に彼らに仕事を
する場を与え、飢餓から救うべきなのではないか?」 と。また、
「例えば農業の場においても、畑を耕すのに今まで100人の人手が必要だった大きな畑は機械化が進んだことにより、トラクターとそれを操作する人がいれば足りるようになってしまった。そして小作人は職が無くなってしまったよね。」 と。
そんな中、今日また新しいニュースを発見
「ロボット生産額、08年も最高に・日本ロボット工業会」
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071011AT1D1109W11102007.html
「日本メーカーのロボット生産額は5割強を腕のような形を持つロボットが占め、自動車の溶接や半導体の搬送などに活躍している。5割弱は電子部品の実装に使われる。国内生産がほとんどで約6割が輸出されており、輸出比率は上昇傾向にある。生産額が前年実績を上回るのは03年から6年連続。世界的な景気拡大に伴い、省人化や品質向上に役立つロボットの需要が増えている。」
ここでいう「ロボット」とは前述のニュースほど擬人化されたロボットではないけれど、今まで人間が行っていた仕事を代替している事は事実。
そしてそういったロボットを輸出して利益を得ているのは日本。
品質向上、という点では納得できるけれど。
物価が高い日本では、掃除を仕事とする事で家族へ送金できるほど稼げるのか疑問は持ったけれど、そういった日本とコロンビアにおける物価(賃金)の違いと経済格差、機械化に伴う作業の効率化と失業者増大の反比例、家族の為に自分の欲を抑え家族へ送金をする、という意見に改めて考えてしまいました。
(実際その彼は、かなり高齢となった両親の生活を支えている。コロンビアでは年金制度があるけれど、全ての人が年金を受け取れるわけではなくい。詳しくは調べていないけれど、年金を受け取る事は日本より難しいと思われる。そして彼の両親は貧しく、年金を受け取っていない)
また、介護の仕事をしている兄から届いた前回の日記に対するコメントを追記します。
「介護者の外国人労働者の受け入れはなかなか進んでいません。
神奈川県で試験的に受け入れる施設は一昨年の内に決まっていましたが、まだ実行がなされ
ていないと先日話を聞きました。
介護業界では外国人労働者の受け入れは賛否両論です。いざ受け入れとなれば問題は出てく
るでしょう。
でもね、今の介護業界は働く人がいなくてピンチなんです。建物を建てても働く人が集まらないから入居者100人定員の施設で50人しか入居させられないとかが普通に起こっています。
こっちの理由は色々あるのだけどね。賃金が低いとかきついとか。日本の平均年収と比較すると100万以上低い・・・。
あとね、社会保障制度全般が今大きく変わっていっています。
人にやさしい世の中になって欲しいものです。」
うーん。。。
うーん。。。
コメント
わたしが中国から帰ってきて初めて見た朝日新聞に、時給300円の「奴隷労働」の話が載っていました。
もちろん最低賃金より低い金額です。低い言い訳は研修名目ですね。
こういうことに引きずられて、日本人労働者の待遇低下に繋がっていることでしょう。
また外国人労働者の受け入れが鈍っていく。
もちろん高能力者はこのような話に無関係なので、格差が激しくなっても気がつかないでしょう。そして社会がいつの間にか変わっていくことになります。
投稿者: 謫仙(たくせん) | 2007年10月18日 11:41