給食サービスを利用する子供達とその生活状況
配属先が他のNGO団体(飢餓・栄養改善を目的とするNGO:NUTRIR、
そこでもJICAボランティアが活動してます)の協力を得て実施している給食サービス。
配属先では2月4日からサービスがスタートするので、
今はそのサービスを利用する子供達かその親(もしくは一緒に)が
利用手続きにやってきています。
配属先で受け入れられる人数は
14歳以下が400人・14歳以上が100人まで。
(14歳以上は特例:妊婦・収入ゼロの場合など)

配属先の食堂。
お昼時間は子供でいっぱいになります。
この食器の数!
調理場の一部。
とっても綺麗、清潔です。
そして私は最近、
その子供達の情報を管理しているデータベースの修正をしたり
登録用の子供達の写真を撮って編集したり、
またその方法をマニュアル化したり、といった仕事をしています。
この給食サービスは月曜日~金曜日までのお昼ご飯を提供する、
といったサービスなのですが、基本的には日本の給食費のように
週1000ペソ(約50円)徴収しているようです。
ただし、生活状況によっては全額が変わったり
無料になったりする場合があるので、以下の内容も登録したりしています。
・家族の収入はいくらか
・誰と一緒に住んでいるのか
・家賃はいくらか
・何人の兄弟が給食サービスを利用しているのか
その家庭の多くはシングルマザー。
父親の情報はナシ、という子供が約半数。
お母さんの仕事の多くはいわゆるお手伝いさん。
コロンビアの裕福な家庭ではお手伝いさんを雇っている場合が多く、
私のホームステイ先にもお手伝いさんはいます。
コロンビアでは、週5日、1日8時間以上働いた場合、
最低賃金は約40万ペソ(約2万円)と法律で決まっています。
けれどその登録内容を見ると明らかに最低賃金以下の家庭が多い。
法律ではお手伝いさんであっても規定以上働いているのであれば
雇用側は最低賃金以上を払わなければいけない義務がある。
私の知る限りのお手伝いさんはほとんどの場合
その規定(週40時間勤務)を満たしていると思います。
けれど現実は一軒一軒の家庭内までは法律は届いていない。。。
もし賃金に対して強く不平を言ってしまったら
明日にでも解雇される可能性が高い、そんな不安もあるでしょう。
データでも母親が失業中の為に家賃を滞納している、
という特記事項も見かけます。
ただお手伝いさんの場合、食事は勤め先でできる場合が多いので
それを差し引いて考える事もできるけれど、、、
登録データは口頭で述べられるもので確証はないわけですが
参考までに私の配属先の昨年登録データはこんな感じ。
登録人数:526人
父親情報ナシ:233人
収入平均:約26万ペソ
家賃平均:約13万ペソ
一緒に住んでいる家族平均:4.2人
収入が無いか収入金額の情報がない家庭:30軒
中には親戚が家賃の一部を負担してくれていたり
貧しい家庭同士が一緒に住み、家賃を分担している場合もあるようですが
単純に収入から家賃を引いた残り金額が13万ペソ(約7000円)
それで家族4人を養うわけです。
私達隊員は安全上の理由から高級住宅地域に住むようになっており
その家賃(食費込み・でも1人分)はだいたい 40万~60万ペソ。
ちょっとしたレストランにいくと1食2万ペソ以上かかる事も。
私が今契約しているインターネットプロバイダ料金は月8万ペソ。
この金額が表すコロンビアの所得差。。。
日本でも所得格差が問題になっていますが、コロンビアではその差が歴然。
圧倒的な人数の人たちが貧困層で暮らす現実。
NUTRIRで活動している栄養士隊員の話。
給食サービスを受ける子供の中には、1日の食事がそこで食べるだけの子もいる。
もしくは、家では安く買う事ができる食材のみを食べている為
栄養が極端に偏っている子供が多い、との事。
NUTRIRではマニサレス市やその近郊で約20箇所のサービス提供場を持っており
各地域をまわりながら身長と体重を計測し、その成長具合を実績としているそうですが、
偏った栄養の為に肥満傾向にある子供もいるので、
見た目が太っていても、体重が増えているからと言っても
それが一概に良いとは言えない。
実績を計るのって難しいね、と栄養士隊員の彼女と話してました。
なので、例外的に一部地域では朝ご飯サービスを行っていたり
食材を無償提供する家庭もあるそう。
私の配属先でもクリスマス休暇前には約30軒の家庭に
約1ヶ月分の様々な食材を無償提供していました。
そんな子供達の登録状況を毎日間近で聞いていて、
「何か力になりたい!」と思う今日この頃。
今年度、私はその給食サービスに通う子供達の親に対するPC教室の展開と、
その子供達に対してPC以外の活動(情操教育系)をしてみようか、と計画中です。
NUTRIRのWebサイトはコチラ。
http://www.nutrirong.com/home.htm (スペイン語)
http://www.nutrirong.com/v%20eng/home.htm (英語)
私が赴任前にいたボランティアを通じて日本の無償資金協力の一部で購入された調理器具も大切に使われています。

コメント
このような環境にいると、前に書いた余った食品の処分問題、敏感になりますね。
それにしても貧富の差が激しい。ホームレス問題に似ています。
目の手術、うまくいってよかった(^。^))。
これも所得格差かな。
投稿者: 謫仙(たくせん) | 2008年01月26日 21:08
悲惨な現場を知っていても、そこで自分が全てを救えるわけではありませんが
できるところから、自分で動けるところから救っていこうとする姿に尊敬します。
そのことが分かっていれば、かおるさんは先進国であろうと途上国であろうと関係なく、
きっと人を助けることができるのだろうと思います。
あくまで無理をせずに、自分が壊れない範囲でがんばってくださいね。
投稿者: 山下 | 2008年01月29日 02:45
> たくせんさん
はい、こういった状況にいると色々な問題に本当に敏感になります。
帰国後もこういった問題に関わってゆきたいな、と思ったりもしています。
目の手術にかかった金額や薬代を考えると本当に所得格差だと思います。
さらに、日本・コロンビア間の物価の違いも感じますね。
> 山下さん
自分にできる事は本当に数少ないです。
けれど、こうして情報を伝えることも私のひとつの使命なのかな、と思ったりもしています。
残りの活動期間も積極的に書きたいと思います!
投稿者: かおる | 2008年01月31日 03:39