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2008年05月30日

洪水と13歳の少女

コロンビアではただいま雨季です

その雨の降り方がひどく、各地で大洪水・土砂崩れが起きているニュースが日々流れていて、死者も出てしまっているようです。
我が家でも昨夜、貯水池付近で土砂崩れが起きたので断水する可能性が高いです、という話を聞きホームステイ先のお母さんと水貯めをしました。
(幸いな事に我が家では断水は免れましたがご近所では約半日断水していたとか)

同僚の兄弟は家を流されてしまったとか。。。
身近でそういう話を聞くと、自然の恐ろしさを改めて感じます。
アメリカではサイクロンが、日本でも台風が大きくなってきているとか。

温暖化の影響だ、と聞きますが、いよいよ地が怒り出してきているのかな、
なんて感じる今日この頃、できることから地球に優しくなりたいです。

写真は職場から見える夕焼けの様子。綺麗です
マニサレスの夕焼け

話は変わって。
先週、職場で考えさせる出来事がありました。

以前の日記にも書いた通り、職場では貧困層の子供達を対象に給食サービスをしています。
そのサービスの利用申請は年間を通じて行っているのですが
先週その申請にやってきた13歳の少女、妊娠6ヶ月。

利用登録時には色々なヒヤリングをするのですが、彼女の場合、
ソーシャルワーカーが尋ねているうちに置かれている状況がひどい事が分かり、、、

彼女はその妊娠をさせた男性(18歳)の家に住んでいたのですが
その彼が暴力を振るうそうで、顔にはあざのようなものが、、、
さらにその彼の家庭には収入がなく、妊娠6ヶ月という身重でありながら
空腹を我慢する日が続いていたそう。

ではその彼女の家族は?というと、彼女のお母さんは子沢山で
13歳で妊娠してしまった我が娘を「出来損ない」という感じで見放し、
(妊娠する前に見放されていたのかどうかは少し微妙)
お母さんやそのほかの兄弟は今はどこに住んでいるか分からないのだとか。。。

彼女はその家を出たがっていたのだけれど、彼はそれを望んでいないし
家を出て行った所で行くところがなかったところ、給食サービスを行っている
私の職場を知り、とりあえず空腹をしのぐために利用申請を来たのだとか。

その一連を聞いたソーシャルワーカーが彼女を助け出そうと、彼の家に話に行くことに。
家に着く前、彼女は恐怖の為に震えていたそう。
しかも彼女は自分の身を守るためにナイフを持っていたので、それに気がついた
ソーシャルワーカーがそれを預かったそう、、
いかに今までひどいめに合っていたのか、想像するだけで胸がいっぱいになります。

家に入ってみると、その彼は元給食サービス利用者。
さらにその妹は今も給食を食べに通っている家庭。
私が出席を取る時、ちょっと楽しい感じで数字を言ったりするので私の記憶にしっかり残っている女の子。

彼女が家を出て行くことに対して、彼もだけれど彼のお母さんも大反対したらしく
ソーシャルワーカーに対して殴りかかろうと!
そのソーシャルワーカーはとっさに交わし、一緒についていった男性が間に入り
なんとか大事には至らなかったものの、ソーシャルワーカーの顔には引っかき傷とあざが、、
(1週間経った今でも残っている・・・)

あげく、そのお母さんは、給食サービスに今も通っている妹を
「あんたのところでなんか食べさせないわよ!」という感じで言ってきたらしい。
(ちなみに、彼氏は私の職場の給食を食べていたので、このお母さんとソーシャルワーカーは10年近く顔見知りだったらしい・・・はぁ。)

その後、そのソーシャルワーカーさんが警察と共に職場に帰ってきて、
「Denuncia]と呼ばれる警察署に併設された告発所に行って事情を話して。
(13歳の未成人少女を妊娠させた事、ソーシャルワーカーに暴力をふるった事は罪になる)

その13歳の少女は保護施設に入ることができ、コロンビアでは成人と認められる18歳まではそこで暮らす事ができるようになったそうで、ほっと一安心。

ただ、自分の家族から見放され、13歳という若さで妊娠して、暴力をふるわれ、、、
という傷はどう癒されるのだろう、そして18歳後の人生は、と思うと。。。
せめて生まれてくる子供と健やかに生きていけたら、と思う。

そして彼氏の妹はやっぱりその後は給食を食べに来ない。
(お母さんに止められているから食べに来られない、という言い方が正しいのかも)
彼女はどこかできちんと食べられているのだろうか、、、彼女には何の罪もないのに。
お兄ちゃんとお母さんの様子を見て、傷ついたりしていないだろうか、、、

すごく哀しく、考えさせられる出来事でした。

2008年05月10日

Inaugracion (除幕式)

5月8日、身近で除幕式が2つありました。

1つは街の中心にあるショッピングモールから職場の目の前までつながる高架橋。

私の到着後から工事が始まって1年弱で工事終了。
この工事でコロンビアらしいなぁと思ったのは、橋の基盤工事の素材が鉄ではなく竹だったこと。

竹による基盤工事

コロンビアでは竹素材の家具や小物をよく見かけます。
高速道路の料金所が竹を元にすごく綺麗&見事にできていたことも。
(いつか写真付で紹介します!)

除幕式では地元のテレビ局も来たりしていてにぎわっていました。

もうひとつは、職場での除幕式。
今までの建物に3階建て&屋上が増設されました。
こちらは私の到着前から工事が始まっていて、完成したのは今年はじめ。

1000万円以上の予算をかけたとの事で、増設された場所以外も内装工事(ペンキの塗りなおしなど)が行われて建物全体が明るくなりました☆

この工事費は、税金などで賄われたのではなく
地元にあるコーヒー・チョコレートメーカーで有名な LUKER という
大きな会社が所有している財団から援助を受けたそうです。
その財団には2代に渡って日本人女性がインターンとして働いているのでなんだか身近な存在です。

今までは窓がないので暗くて、狭くて窮屈そうだった裁縫教室は大きな窓が設けられ、
なんとなく暗かった美容教室&美容院は壁の色が明るくなって
どちらもスペースに余裕ができた事で整頓されてすごく良い感じ。
受付も広くなって、ちょっとした待合スペースが設けられたり。
午前中の休み時間には子供たちが屋上でのびのびしていたり。
今度まとめて写真UPします。

こうして明るくて清潔な場所で学ぶことができる、というのは精神向上にも
役立つだろうなぁ、と変化を感じながら思ったのでした。

除幕式では国歌、市歌斉唱の後、神父さんによる説教、理事長による職場の歴史を交えた挨拶、感謝状の表彰、ケーキとワインの振る舞い、増設された建物の紹介が行われました。

NGOの理事たち

職場はあるひとりの神父さんにより創められた組織なので、式典の際等はカトリック教色が強いです。
そしてこのNGOの歴史は約55年。スバラシイ☆
これからも地元に愛され続けながら存続していって欲しいなぁ、と改めて思ったのでした。

ラテン的な花束
届けられた花束の1つ。赤いお花は日本では見たことがなくすごくラテン的!

2008年05月09日

最近思うこと

友達に書いていたメール、書いているうちに熱くなってきてしまって(笑)
最近の思いを一気に書いてしまったので、他の人にも読んでほしいな、と思ったのと
自分の振り返り日記として、ブログにも載せちゃいます。

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コロンビアでの生活、日記に書いていない事も多いけれど
楽しいこと、落ち込むことなど様々です。
(ありがたいことに、辛いって感じることはほとんどないよ~)

行く前と比べて全然違う事っていうと、
コロンビアはもちろんスペイン文化が基本なんだけれど
アメリカの影響がとっても大きくて、商業を見てるとアメリカみたい。

都市には大きなショッピングモールやスーパーがあって
流行に乗った洋服、豊富な食材がいつでも手に入るの。
私の任地も県庁所在地なのでそういった感じ。

というか、コロンビアは未だにゲリラが存在する国なので
治安の関係上、JICA関係者の任地はすべて県庁所在地なんだよね。

ただ、田舎に行くと雰囲気ががらっと変わります。
私は田舎の雰囲気の方がコロンビアらしさが残っているようで好きだけど
日本と一緒で若者の都市移動が進んでいるみたい。
(でも田舎っていってもすごく田舎は安全上行けないので
そこに行ったらもっと違う雰囲気なのかも)

で、コロンビアの都市の綺麗な所にいると、まったくもって
「途上国」のイメージはないよ。
桜木町のみなとみらいとかお台場みたいな雰囲気だったりするし。
街行く人もお洒落だし、輸入食品、輸入化粧品も高いけどあるし。

けれど、同じ都市の中でも貧困地区に行くと
「これが歩いていける範囲にある同じ町なの?」ってびっくりする。
いわゆる「都市のスラム」だよね。

日記にも書いたけれど、貧困家庭の収入の少なさ(収入ゼロの家庭も)は
「どうやって生活しているんだろう。。」と心痛みます。
親戚関係や近所の助け合いがあって成り立っているみたいだけれど。
今年は失業率が少し改善したらしいんだけど、それでも12%
仕事がない、って状態らしい。
(ただ、仕事のやる気の無い人もいる)

田舎は全体的に貧しい雰囲気があるけれど、都市の貧富の差を見ていると
田舎の方が幸せそうに感じられるよ。。。

近くに圧倒的なお金持ちがいたら、やっぱり羨ましく思っちゃうよね。
それが身近な犯罪につながっているとも思うし。

それにともなって、仕事とお金と経済の関係についてってなんだろう?
ってすごく考えるようになった。

それと、同じ街で活動中のソーシャルワーカー隊員から環境の事などを
色々教えてもらって、より一層、経済中心の今の世界について
疑問を感じるようにもなってきたよ。

「開発」や「発展」って本当に必要なのかな?
どこまで進み続けるのかな?
なんて。

日本では戦後の経済発展によって「豊か」な社会になったって言われる。
でも物質的に豊かになった日本で、今、精神的に問題を抱える人って増えてきてると思う。
私の周囲でも精神的に参ってしまった人の話をよく耳にする今日この頃。

そういう事を考えていると。
変わるべきなのは日本やアメリカなのかな、なんて強く感じたりするよ。
でも日本に帰ったらどうなるかな、、、なんて思いながら
今後の進路についても考え出したりしていることです。

なんだか取りまとめの無いメールになってしまったけれど、、、
こんなような事をこのところ考えてます。