洪水と13歳の少女
コロンビアではただいま雨季です
その雨の降り方がひどく、各地で大洪水・土砂崩れが起きているニュースが日々流れていて、死者も出てしまっているようです。
我が家でも昨夜、貯水池付近で土砂崩れが起きたので断水する可能性が高いです、という話を聞きホームステイ先のお母さんと水貯めをしました。
(幸いな事に我が家では断水は免れましたがご近所では約半日断水していたとか)
同僚の兄弟は家を流されてしまったとか。。。
身近でそういう話を聞くと、自然の恐ろしさを改めて感じます。
アメリカではサイクロンが、日本でも台風が大きくなってきているとか。
温暖化の影響だ、と聞きますが、いよいよ地が怒り出してきているのかな、
なんて感じる今日この頃、できることから地球に優しくなりたいです。
写真は職場から見える夕焼けの様子。綺麗です

話は変わって。
先週、職場で考えさせる出来事がありました。
以前の日記にも書いた通り、職場では貧困層の子供達を対象に給食サービスをしています。
そのサービスの利用申請は年間を通じて行っているのですが
先週その申請にやってきた13歳の少女、妊娠6ヶ月。
利用登録時には色々なヒヤリングをするのですが、彼女の場合、
ソーシャルワーカーが尋ねているうちに置かれている状況がひどい事が分かり、、、
彼女はその妊娠をさせた男性(18歳)の家に住んでいたのですが
その彼が暴力を振るうそうで、顔にはあざのようなものが、、、
さらにその彼の家庭には収入がなく、妊娠6ヶ月という身重でありながら
空腹を我慢する日が続いていたそう。
ではその彼女の家族は?というと、彼女のお母さんは子沢山で
13歳で妊娠してしまった我が娘を「出来損ない」という感じで見放し、
(妊娠する前に見放されていたのかどうかは少し微妙)
お母さんやそのほかの兄弟は今はどこに住んでいるか分からないのだとか。。。
彼女はその家を出たがっていたのだけれど、彼はそれを望んでいないし
家を出て行った所で行くところがなかったところ、給食サービスを行っている
私の職場を知り、とりあえず空腹をしのぐために利用申請を来たのだとか。
その一連を聞いたソーシャルワーカーが彼女を助け出そうと、彼の家に話に行くことに。
家に着く前、彼女は恐怖の為に震えていたそう。
しかも彼女は自分の身を守るためにナイフを持っていたので、それに気がついた
ソーシャルワーカーがそれを預かったそう、、
いかに今までひどいめに合っていたのか、想像するだけで胸がいっぱいになります。
家に入ってみると、その彼は元給食サービス利用者。
さらにその妹は今も給食を食べに通っている家庭。
私が出席を取る時、ちょっと楽しい感じで数字を言ったりするので私の記憶にしっかり残っている女の子。
彼女が家を出て行くことに対して、彼もだけれど彼のお母さんも大反対したらしく
ソーシャルワーカーに対して殴りかかろうと!
そのソーシャルワーカーはとっさに交わし、一緒についていった男性が間に入り
なんとか大事には至らなかったものの、ソーシャルワーカーの顔には引っかき傷とあざが、、
(1週間経った今でも残っている・・・)
あげく、そのお母さんは、給食サービスに今も通っている妹を
「あんたのところでなんか食べさせないわよ!」という感じで言ってきたらしい。
(ちなみに、彼氏は私の職場の給食を食べていたので、このお母さんとソーシャルワーカーは10年近く顔見知りだったらしい・・・はぁ。)
その後、そのソーシャルワーカーさんが警察と共に職場に帰ってきて、
「Denuncia]と呼ばれる警察署に併設された告発所に行って事情を話して。
(13歳の未成人少女を妊娠させた事、ソーシャルワーカーに暴力をふるった事は罪になる)
その13歳の少女は保護施設に入ることができ、コロンビアでは成人と認められる18歳まではそこで暮らす事ができるようになったそうで、ほっと一安心。
ただ、自分の家族から見放され、13歳という若さで妊娠して、暴力をふるわれ、、、
という傷はどう癒されるのだろう、そして18歳後の人生は、と思うと。。。
せめて生まれてくる子供と健やかに生きていけたら、と思う。
そして彼氏の妹はやっぱりその後は給食を食べに来ない。
(お母さんに止められているから食べに来られない、という言い方が正しいのかも)
彼女はどこかできちんと食べられているのだろうか、、、彼女には何の罪もないのに。
お兄ちゃんとお母さんの様子を見て、傷ついたりしていないだろうか、、、
すごく哀しく、考えさせられる出来事でした。


