メイン

2008年03月01日

映画  『 Paraiso Travel 』

マニサレスで一番大きくて立派な映画館では火曜日が映画の日。
いつもよりちょっと安く映画が観られるので(6,000ペソ・約280円)、ひろえちゃんと一緒にコロンビア映画を観てきました。

観てきた映画は 『Paraiso Travel』
直訳したら、楽園への旅(?)

内容は。
アメリカにどうしても行きたい女の子とその彼氏がアメリカへ不法入国をするも
入国して間もない時に彼氏が警察官に英語で話し掛けられ、
慌てて必死になって逃げた後、道に迷ってしまうところからストーリーが始まる。
基本は恋愛映画。
でもそこにコロンビアとアメリカが抱える社会問題が盛り込まれている、という感じ。

回想シーンの中で出てくるアメリカへの不法入国旅行はかなりひどいもので、
旅の途中で死んでしまう人も。
でもそれはコロンビア人に言わせると、かなり事実に近いものらしい。
そしてアメリカに着いてからの厳しい現実。

ラテンアメリカの人たちがアメリカへ不法入国する社会問題は日本にいた時から
耳にした事はあったけれど、どうしてそこまでしてアメリカに行きたいのか、
については、ここでの生活が始まってからの方が身近に感じられる。

そしてコロンビアで生活を始めて11ヶ月。
彼らはアメリカンドリームを夢見ているからアメリカに行きたいのか?
それももちろんあると思う。でも、それだけではないと思う。

この国の失業率の高さ、未だに続いている内戦、治安の悪さ、ひどい貧富の差。
普段はとっても明るく楽しく過ごしている人が多いけれど
心のどこかに閉塞感を抱いている人は本当に多いと思う。

私達日本人は、アメリカに行きたければ学生であってもアルバイトをすれば
旅費が稼げるだろうし、なにより「ビザ」の心配がない。

コロンビアに来て受けたカルチャーショックのひとつに、
コロンビア人は海外旅行をすることがとっても大変だという事がある。
まずはある程度裕福な人でなければ旅費を捻出できない、という問題があるけれど
その次には「コロンビア人」というだけで、ビザがなかなかおりないから。
これは本当に大変みたいで、身近でもビザ取得に苦労した人の話はよく聞きます。

国籍が違うだけで、簡単に海外旅行ができる日本人とそうじゃないコロンビア人。
不平等を感じずにはいられないけれど、国の問題、、、うーん。。。

それはそうと、コロンビア人が恋愛の話をするときによく聞くのが
「相手への愛情を表すために、相手を探しに行く」 という行為。
これは歌詞にもよく登場するフレーズ。

恋人同士(お互い好き同士)だったらお互い連絡を取り合えば、
探す必要なんてないんじゃない?と思うんだけれど、
こちらの人はよく「探しに行く」という事を言う。

つまり、一度は別れた二人がいて、どちらかがまだ好きだったら探しに行く
という事なんだと思うけれど、それにしてもよく聞く話。
この映画でもその部分がキーになっている。
まぁ、この場合はアメリカに着いて道に迷ってしまって、
さらに連絡手段も無いからまさしく「探す」ケースなんだけれど。

それと、コロンビア人女性の「らしさ」をすごーく強調してある映画だったので
そういった点でも観ていて興味深かったです。

日本でも公開されたら、ぜひ色々な人に観て欲しいな。

2006年03月05日

HOTEL RWANDA -ホテル ルワンダ-

『ホテルルワンダ』。
私も生きていたこの時代に、世界ではこんなにも悲惨な状況があったのか、とあまりのショックで胸が詰まった。
ルワンダで起きた大量虐殺の話は、学生時代に学び、恐ろしいとは思っていても、当時はどこか遠い世界のように感じてしまっていた。しかし、『民族が違うというだけで隣人を恨み殺す』という行為、『偏ったプロパガンダ』、『民兵』の恐ろしさは、改めて映像で観ると、今まで感じた事のない恐怖で包まれた。
そして、国連軍や西洋諸国の軍隊が大量虐殺を目の前にしながら、民族紛争に介入する事ができず多くの軍隊が撤退していってしまう。そこに取り残されたルワンダ国民の絶望感は、国際協力の難しさや虚しさが映し出されていた。
けれどそのルワンダで、1人のホテルマンが1200人以上の民をホテルに匿い、大量虐殺から救ったという事実。自らの危険を省みず、1流ホテルマンとしての経験や知恵を使った交渉術、人脈や賄賂、時には脅しを使って助け出すその姿は、映画の中だけに存在する格好良いだけの架空のヒーローではなく、時代の厳しさを感じる、現実に存在したヒーローだった。。。

目を背けたくなるようなシーンから、家族の愛や無償の愛を感じる感動的なシーンまで、とても心に残る、多くの人に観て欲しい、と切に感じる映画でした。
『世界にはこのような歴史があったのだ』、という事を知る事は大切なのだと思います。
そして、この民族対立は、もとはと言えば先進諸国によって生み出されたものだという歴史も知っておくべきなのだと思います。公式サイトにはこの歴史についても記載されていたので、興味のある方は是非読んで頂きたいです。

ホテル ルワンダの公式サイト : http://www.hotelrwanda.jp/